写真雑貨

いつかいた場所  酒井咲帆

  • 価格 1,000円(税込)
目的もなく偶然訪れた町で出会った子どもたち 「ぼくらは“魚かいぞくだん”のかおり、なおき、さっち、ひさ。ここは虻ヶ島がきれいに見えるんだ」 この日をさかいに、毎年彼らに会いに。 魚かいぞくだんは、今どうしてるんだろうな。 大切に編まれた彼らとの10年の記録

この商品についてDETAIL

カメラのレンズは広角が好き。目の前に広がる風景の全体を把握できるから安心する。
でもそれはだんだん物足りなくなり、相手との距離を縮めながら、次第にカメラを手放し、相手に撮影を委ねたりもする。
私自身もあなたと一緒にいることを記憶しておきたいんだと思う。
私にとって撮ることとは、相手との関係を育むための手段の一つであり、それは必ずこの方法でなければならないと思ってはいない。
だけど手放せないのは、心が動くたびにシャッターをきるという行為が既に自分自身に備わってしまったからなのだろう。
そして、私の写真の多くに人が写っているように、興味は人に向けられ、次第に親しみを覚え、愛おしくもなる。その繰り返しが私の「写真」となり、それは私自身の物語でもある。


10年間の間、1年に一度のペースで撮り続けた、見ず知らずの子どもたちとの出会いと成長の記録。この作品をきっかけに、福岡の地で写真屋「ALBUS」を開くことになった。そしてこのALBUSも、11年経ち、次のステージへ向かおうとしている。



酒井咲帆
写真家/株式会社アルバス 代表/いふくまち保育園 園長/古小烏公園愛護会 会長
2009年まで九州大学USI子どもプロジェクトの一員として「子どもの感性」を育める居場所づくりを行う。2009年4月に写真屋/写真館『ALBUS(株式会社アルバス)』を福岡市中央区警固に立ち上げ、写真現像・プリント・撮影・企画・編集などを行いながら、写真屋として10年まちづくりを実践している。また、2018年3月に、薬院伊福町にて『いふくまち保育園』を開園。子どもたちの成長を見守りながら、園がまちに開かれた場所になるように、隣の古小烏公園を管理、活用しながら、活動の幅を広げている。



展覧会
「再会」東川町文化ギャラリー・北海道(2000)
「Soul of Afghanistan−アフガンでこどもたちのための写真展を開く」大阪;ジャララバード、アフガニスタン(2004)
「つちのかみさま、たびにでた。」FRAME、神戸(2006)
「言葉を組む仕事−街の活版印刷所」ALBUS、福岡(2009)
「クリテリオム81 酒井咲帆」水戸芸術館現代美術ギャラリー、茨城(2011)
「酒井咲帆写真展 いつかいた場所」Gallery Book Coffee - iTohen、大阪(2013)
「神さまはどこ?酒井咲帆・前田景 写真展」太宰府天満宮宝物殿、福岡(2014)
「とっとっと? きおく×キロク=/『いつかいた場所2014』」福岡県立美術館(2014)
「歴史する!Doing history!/『モノにきく』」福岡市美術館(2016)



詳細

発行日:2013年6月12日
著者:酒井咲帆
ページ数:46ページ
サイズ:197×227×9mm
編集・デザイン:新藤敦子
翻訳:原田純子 デイビッド・ベヤーズ
発行者:塩山高之 酒井咲帆
発行所:株式会社アルバス
印刷:三栄印刷株式会社
製本:日宝総合製本株式会社